分散投資がおすすめな理由と失敗しないコツ|分散投資の種類

リスクヘッジは分散投資が良いと言われており、これは感覚的にも理論的にも説明できる事実です。

しかし、実は投資対象を分散させるだけではヘッジとして不十分です。

大暴落直前にいくら分散投資しても、全部暴落してしまうわけで、今日は分散投資で失敗しないコツを説明していきます。

10秒で分かる本日の概要
  1. 感覚的に分散投資が良いことは分かるが、ポートフォリオ理論で数学的にもリスク低減となることが証明できる
  2. 分散投資の種類は「投資対象」「通貨」「時間」
  3. 分散投資を成功させるコツは、リスクの正確な把握と積立投資

分散投資がおすすめされる理由

リスクとリターンの関係

リスクとリターンには相関性があると言われています。

ハイリスクハイリターンやローリスクローリターンという言葉を聞いたことがあると思いますが、リスクが高ければリターンが高くなり、リスクが低ければリターンが低くなるようにできています。

ローリスクハイリターンなんて夢のような投資法は存在しません。

もしローリスクハイリターンなんて投資が存在したならば、皆がそれをやりたがりたちまち価格が高騰したり、利ザヤが減ったりしてしまい、結局ローリターンな投資になってしまうのです。

リスクとリターンは比例しているということをまずは押さえておいて下さい。

ポートフォリオ理論

理論的な話をすると、リスクとリターンはポートフォリオ理論で説明することが可能です。

ポートフォリオ理論とは、金融工学におけるリスク計算を前提として、安全資産とリスク資産の最適な配分率を計算する手法のことです。

ポートフォリオ理論は、以下のような図で表現されます。

A資産B資産の配分、さらに無リスク資産を組み合わせることで作られる資本市場線が最適な資産配分であると考えられます。

難しい用語ばかりですが、詳細説明すると話が逸れてしまうので、下記をご覧下さい。

深く考えると非常に難しい理論ではありますが、一つ一つの考え方は感覚的に理解できます。

それを数理的に定量化しているのがポートフォリオ理論だと思っておけば大丈夫です。

ポートフォリオ理論で押さえておくべきことは、分散することでリターンが下がってしまうこともあるが、それ以上にリスクを下げることができるということです。

リスク最適化には分散投資|ただし、注意点あり!

ということで、リスクを最適化するには、感覚的にも理論的にも分散投資が有効となります。

ただし、注意点として似たような動きをする対象で分散しても意味がありません。

トヨタとホンダと日産に分散していればいいのかと言うと、そういうことではないです。

自動車会社のような輸出株を買うならば、インフラ系の内需型安定企業の株を組合せる等すべきです。

要するに、同じような銘柄を組み合わせても、あまり分散効果は得られないということです。

可能ならば、最初に株式に投資したら、組み合わせるのは債券や不動産、金の先物などの毛色の違う金融商品を選ぶ方が分散効果を得ることができます。

分散投資の種類

投資対象の分散

分散投資を実践するにあたり、まずは投資対象を分散させることを考えていきます。

ザックリ、投資対象ごとのリターンとリスクは以下となります。

投資対象 リターン リスク
日本国債 かなり低い かなり低い
米国債 やや低い かなり低い
日本株 普通 普通
海外株(先進国) やや高い 普通
海外株(先進国) 高い 高い
不動産 高い 高い
先物 かなり高い かなり高い

銘柄によって全然違うので、あくまでも目安感となります。

また、海外資産は後述する為替リスクの話も考慮する必要があります。

いずれにせよ、金融商品によりリスクとリターンのバランスは全く異なるもので、こうした金融商品を複数組み合わせることで分散効果を最大化できます。

通貨の分散

投資対象によっては、海外資産となり為替リスクが発生します。

逆に国内だと、インフレリスクが発生する可能性があるため、通貨の分散も考える必要があります。

日本国債と日本株だけで運用していて、万が一日本が財政危機などで大幅な円安になってしまうとグローバルで見れば資産価値が減少します。

しかし、海外資産に投資していればその分海外資産の価値が向上するので、為替リスクがある程度ヘッジできるというわけです。

上述した投資対象分散の話と重複するところも多いため、この通貨の分散という話も考慮してポートフォリオを組んでいくことが好ましいです。

時間の分散

最後に分散の重要な概念として時間の分散があります。

言われればあたり前かもですが、意外と見落とされがちなところで、いくら分散していてもリーマンショックのような世界同時株安では株も不動産も何もかも値下がりしたわけです。

そうなると分散も何も無くなってしまうので、きっちり時間を分散させることが重要です。

暴落する前に買ったとしても、暴落した後に同じだけ買えば、暴落のダメージは半分に抑えられます。

当然、暴落すれば回復する場面もあるので、資産が回復する場面もあると思います。

なので、期間が集中した投資は避けるということが重要です。

分散投資で失敗しないコツ!

投資対象のリスクを把握する

分散投資において、まず重要なことは投資対象のリスクを正確に把握しておくことです。

本当はもっとリターンが高いはずだった、もっとリスクが低いはずだったでは、きちんと分散効果を得ることはできないです。

例えば、株式投資で高配当株は安定していてリスクが低く、リターンが高そうに見えます。

しかし、実はなんとか配当をねん出している状態で、いつ減配、無配になってもおかしくない状況というのも考えられるので、リスクが高い投資対象の可能性もあります。

これは一朝一夕でできるようになることではありませんが、勉強して身に付けた知識で投資対象を分析するというのは金融投資の基本なので、頑張ってみて下さい。

積立投資によるリスクの低減

時間の分散をするための、最も簡単な方法は毎月決まった金額を買い付ける積立投資です。

以前、分散投資を活用した高配当戦略を紹介したことがあるので、良かったら読んでみて下さい。

ここで紹介しているのは、FTSE100というイギリスの株価指数に投資する方法で利回り10%超も狙える手法です。

高いリターンですが、積立投資によりリスクを低減することができます。

さらに、他の投資法や無リスク資産と組み合わせることでパフォーマンスを向上させることができるというのは上述してきた通りです。