FTSE100というイギリスの株価指数を使った投資法を紹介します。

株で配当生活って聞いたことあるけど、CFDで配当生活って何?と思われた方は、ぜひ読んでみて戴ければと思います。CFDの利点であるレバレッジと株の利点である配当収入をミックスした良いとこ取りな上に、シンプルな積み立て式の投資法なので、初心者でもトライできます。

CFDのFTSE100で配当生活

CFD取引とは

CFD取引とは、実際に金融商品を受け渡すことなく売買差額のみをやり取りする取引です。Contract For Differenceを略したもので、差金決済取引とも呼ばれます。我々にとって最も身近な差金取引はFXと呼ばれる外国為替の売買です。やったことがある方なら分かると思いますが、FXは実際に通貨がやり取りされるわけではなく、決済時の差額でお金がやり取りされます。

現在、CFD取引の対象となる金融商品は、株価指数や金や銀、小麦などの資源、外国の個別銘柄など多岐にわたります。一般的に、FX以外の差金取引をCFDと呼びますが、本来の意味ではFXもCFDの一つに含まれます。

初めて聞く方にとってはイメージしにくいと思いますので、差金取引の例を簡単に説明していきます。仮に、金のコインを10,000円で買うとします。CFD取引ではこのタイミングで金銭の授受は発生しません。通常の取引では、このときに金のコインと1万円の交換が行われます。

その後、コインを12,000円で売ったとします。CFD取引では、ここで差額の2千円だけ受け取ることになります。通常の取引では、金のコインと1万2千円の交換が行われ、差額の2千円が利益となります。

つまり、差金取引でも通常取引でも結果(この例だと2千円が儲かるという点)は同じになるので、モノの交換はせずに売買した結果の差額(この例だと2千円)だけやり取りすれば良いよねっていうのが、CFD取引(差金取引)の基本的な考え方です。

CFDのメリット|レバレッジが使える

何のために、CFDなんてやるの?という話ですが、先ほどの例で考えると、1万円の金のコインを売買していますが、CFDだと実際にやり取りされた金額は2千円だけです。つまり、1万円持っていなくても、2千円あればこの取引が成立してしまうということです。売買する人の目的には、①金のコインを所有したい②金のコインを売買して儲けたい、という2パターンがあります。儲けたい人にとっては、少ない金額で同じだけの儲けが出せるCFD取引は非常に魅力的なのです。

実際に、CFDでは自分が持っている資金の数倍の取引を行うことができます。これを専門用語で、レバレッジと呼びます。FXやCFDをやっていたら、100%聞くワードなので覚えておいて下さい。簡単に言うと、レバレッジは自己資金の何倍の運用をしているかを示します。レバレッジ5倍と言えば、自己資金の5倍の金額を指します。

このレバレッジは、CFD取引の最大のメリットで少ない資金でも数倍に膨らませて大きい金額を動かせるので、それに合わせて大きな損益額を狙うことができます。当然、レバレッジを大きくすれば損する額も大きくなりリスクが高くなります。

レバレッジの話は以下で詳細説明しておりますので、合わせてご覧下さい。

FTSE100とは|構成銘柄

FTSE100とは、ロンドン証券取引所に上場している銘柄の時価総額上位100銘柄の株価平均を指数化したものです。日本で言うところの日経平均株価です。ロンドン市場は時価総額ベースで約450兆円の規模があり、日本市場の3分の2、ドイツ市場の2倍、という規模感があります。FTSE100はそのロンドン市場に上場する企業の時価総額の大半を占めているので、ロンドン経済の先行きを占う指標、ひいては欧州経済の動向を見る指標として活用されています。

構成銘柄について、時価総額順に上位15銘柄をみていきます。

No 銘柄 業種 時価総額
(10億ポンド)
1 ロイヤル・ダッチ・シェル (RDSA or RDSB) 石油 205.973
2 ユニリーバPLC(ULVR) 消費財 137.969
3 HSBCホールディングス(HSBA) 銀行 132.486
4 BP(BP) 石油 113.118
5 BHPビリトン(BHP) 鉱業 99.228
6 ディアジオ(DGE) 79.602
7 リオ・ティント(RIO) 鉱業 79.345
8 グラクソ・スミスクライン(GSK) 製薬 77.560
9 アストラゼネカ(AZN) 製薬 77.066
10 ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BATS) たばこ 67.838
11 レキットベンキーザー・グループ(RB) 消費財 44.282
12 ロイズ・バンキング・グループ(LLOY) 銀行 42.648
13 プルーデンシャル(PRU) 保険 42.619
14 グレンコア(GLEN) 鉱業 38.098
15 レレックス・グループPLC(REL) 情報・サービス 35.281

様々な業種がありますが、石油、鉱業といった資源系が多い印象を受けます。もともと、植民地を多く持っていたこともあり、アフリカなど海外に根付いているグローバル企業がほとんどというのがイギリス企業の特徴と言えます。

CFDのFTSE100で配当生活

CFD取引は、実際の配当に相当する金額を配当相当額として受け取ることができます。つまり、実際に、FTSE100に投資しているのと変わらない状況を作り出すことができます。さらに、CFD取引は上述した通り差金取引となるので、自己資金よりも数倍大きな資金で資産運用することが可能となります。現実問題として、配当3%ぐらいだとお小遣い程度にしかなりませんが、もしこれを数倍にできるとすれば配当生活を目指すのも夢の話ではなくなります。

実際に、2018年の配当実績でシミュレーションしてみます。2018年終値ベースで、レバレッジ1倍で1枚買える703,500円を自己資金とします。

レバレッジ 投資額 配当相当額 金利相当額 合計(利回り)
1倍 703,500円 +30,945円 -8,729円 22,153円(3.15%)
2倍 1,407,000円 +61,890円 -17,584円 44,306円(6.30%)
3倍 2,110,500円 +92,835円 -26,376円 66,459円(9.45%)
5倍 3,517,500円 +154,725円 -43,960円 110,765円(15.74%)
10倍 7,035,000円 +309,450円 -87,920円 221,530円(31.49%)

いかがでしょうか。

レバレッジを最大限に引き上げれば、約70万円の資金で年間20万円以上の配当をもらうことも可能となります。つまり、CFDならばレバレッジを使うことで夢の配当生活に近づくことができます。もちろんレバレッジの上げすぎは危険なので、後述するようなリスク管理は必要です。

ちなみに、金利相当額とはFXのスワップと同じようなもので、日本とイギリス間にある金利差を調整しているものとなります。CFD取引が全て日本円でやり取りを行うので気付きにくいのですが、実際の流れではイギリスの株価指数に投資しており為替交換が発生しています。なので、FTSE100を買う場合は、金利の支払いが発生してしまいます。

CFDのFTSE100の注意点

価格変動リスク

FTSE100は株価指数なので、当然価格が変動するリスクを伴います。まずは下記をご覧下さい。FTSE100の過去の値動きをグラフ化しています。

FTSE100値動き

リーマンショック時には約6,700ポンドあった指数が、約3,900ポンドまで下落しており、およそ41.8%の下落を記録しています。リーマンショックは100年に1度とも言われる大不況なので、めったに起きることはないですが、現実としてあった出来事です。

リーマンショック以降は、比較的安定した値動きとなっていますが、その中でも上下しており、この価格変動リスクをどこまで織り込むのかが、重要なポイントです。

配当や金利の変動リスク

上述した配当相当額や金利相当額は、実体経済に合わせて設定されている数値なので、当然金額の変動があります。先ほど、リーマンショック時の価格変動の大きさを示しましたが、さらに多くの企業が業績悪化で減配した時期でもあります。こうなってくると配当相当額も大幅に減少するので、価格変動以上の当てにしていた配当ももらえず、ダブルでダメージを受けることになります。

また、金利相当額は日本とイギリス間の金利差によって金額が変わってきます。

時期 イギリスの金利 日本の金利 金利差
2016年7月 0.5% -0.1% 0.6%
2016年8月 0.25% -0.1% 0.35%
2017年11月 0.5% -0.1% 0.6%
2018年8月 0.75% -0.1% 0.85%

上記のように、金利差は1年に1回ぐらいのペースで変わってくるという点には注意が必要です。いつ変わるかは政策次第なので、明確なことは言えませんが、経済が好調であれば金利を上げるのが一般的なので、我々が望む株価が上がるような状況では金利は上がると思って間違いないです。ちなみに、日本の政策は異常なのでたぶん金利は上がらないです。つまり、株価が上昇トレンドとなっているタイミングの時は、金利差が開いて金利相当額の支払いが増える可能性が高いです。

ブレグジットや今後の動向

先ほどみた、FTSE100の過去の値動きで、ブレグジットでむしろ値上がりしているという事実に気付いた方もいると思います。実は、ブレグジットはFTSE100に与える影響は非常に軽微なものです。値上がり要因でもないので、注意してください。過去、ブレグジットのタイミングで値上がり時期は、アメリカの株価上昇を発端として、世界中で株高になっているので、ブレグジットはあまり関係ないです。

というのも、FTSE100の構成銘柄を考えれば分かると思います。多くを占める資源系の企業は、資源価格や世界需要が重要だし、他のグローバル企業もイギリス国内の売上は微々たるものです。ブレグジットでイギリス経済が多少失速しようが、FTSE100の企業にはたいした影響はありません。そうすると、株価指数にも反映されにくくなってきます。

FTSE100の今後の動向としては、アメリカや中国の動向、EU経済全体の動向などの方が、より大きな影響を受けることになります。世界経済全体がどうなっていくのかを考えるのが重要です。近年、株価の値動きも大きくなってきており、いつ大きな暴落が起きてもおかしくない状況です。

CFDのFTSE100のやり方

リスク管理(レバレッジ設定)

上述してきた通り、この投資ではリスク管理が非常に重要です。まずは、過去最大の下落幅がリーマンショック時の40%超を踏まえつつ、下表をご覧下さい。ロスカットは維持率50%以下としています。

レバレッジ 証拠維持率 ロスカット
1倍 1000% 95%
2倍 500% 45%
3倍 333% 28%
4倍 250% 20%
5倍 200% 15%

レバレッジ2倍以上だと、リーマンショックで耐えられないことが分かります。2倍でも利回り6%超なので、悪くない投資ないのですが、もう少しレバレッジを上げて利回りを出したいところではあります。そういった意味では、違う切り口で見るとリーマンショックで40%超の下落と言っているのは全ポジションを高値を掴んで安値まで引っ張った最悪ケースなので、分散投資や配当などを考慮していくと、もう少しレバレッジを上げても問題ないと考えることもできます。

とは言え、4,5倍が本当に限界ラインです。このラインならば相当な暴落がこない限り巻き込まれません。逆にこれ以上のレバレッジは、日々の値動きでロスカットされてしまう水準なので、長期投資としてはおすすめはできません。

投資タイミング

上記のような価格変動リスクを回避する最も有効な方法は、期間を分散させた投資です。つまり、毎月など期間をずらして少しずつ積み立て投資していくという戦略です。当然、1枚買うのに20万円弱(レバレッジ約4倍)とそれなりの資金が必要になるので、数か月や半年に1回とかでも大丈夫です。

重要なことはまとめて買わないことです。そうすることで、リーマンショックのような大暴落がきてもそれを全資金で受け止めるような残念な結果にはならないです。リーマンショック前に資金の半分持っていて、リーマンショック後にもう半分を買えば、リーマンショックの影響は半分に抑えられるのです。

相場の世界では、どんな著名な投資家でも3回に1回勝てれば良い方と言われています。私を含めて普通の人がタイミングを見計らって買っても良い結果になる可能性は低いので、期間を分散させて買うということが重要になります。

CFD業者選び

まず、毎週のように配当をもらえるのはくりっく株365のみなので、くりっく株365取扱い業者から選ぶことが重要です。GMOにもFTSE100の取扱いがありますが、これは3か月に1回しか配当調整が実施されないので、FTSE100の投資に限って言えば選ぶメリットはないです。

くりっく株365の中から選ぶポイントとしては、手数料とロスカットされる維持率です。手数料は安いほど良いのは言うまでもありませんが、ロスカットされる維持率が低いと資金に余裕ができその分少しレバレッジを上げることができるので、資金効率が高くなります。

証券会社 売買手数料 ロスカット
ひまわり証券 147円 維持率100%以下
日産証券 151円 維持率100%以下
マネックス証券 152円 維持率100%以下
SBI証券 153円 維持率70%以下
岡三オンライン証券 153円 維持率50%以下

この結果を見ると明らかですが、ひまわり証券と岡三オンライン証券の2択となります。

手数料ならひまわり証券

ひまわり証券は、手数料の安さは上記の通りですが、さらに安くなったら買って、高くなったら売るを繰り返すループイフダンという機能を使うことができることもおすすめポイントです。

資金効率上げたいなら岡三オンライン証券

岡三オンライン証券は、維持率50%以下まではロスカットされません。レバレッジ4倍だと、維持率100%の場合15%の値動きにしか耐えられませんが、維持率50%だと20%の値動きに耐えることができます。つまり、より高いレバレッジで戦ってもロスカットのリスクが低くなります。

※維持率100%を下回ると、証拠金の積み増しが必要となります。あくまで有無を言わせない強制決済のリスクが無いだけで、放置できるわけではない点はFXと同じなのでご注意下さい。

ちなみに、私はひまわり証券を使っています。やはり、手数料が安い方が嬉しいですよね。FTSE100の投資は初心者でもトライできる簡単な方法なので、ぜひトライしてみて下さい。