高配当株は安定しているのか?高配当株の選び方

皆さん高配当株は大好きですよね?もちろん、私も大好きです!

でも、甘い話には落とし穴が・・というわけではありませんが、高配当株は一般的に値上がりしにくいと言われています。

今回は、高配当株は安定しているのか、どんな銘柄を選んだら良いのか、そのポイントといった話をしていきたいと思います。

10秒で分かる本日の概要
  1. 高配当株は、利回りが高くて魅力的に見えるが、それなりの代償を支払うことになる
  2. 真に魅力ある高配当株とは、利益が出ているので配当利回りが高くなっている銘
  3. しかし、日本にそんな銘柄ほとんどないので、米国株なんかも視野に入れると良い

高配当株は安定しているのか?

高配当株とは

知っている方も多いとは思いますが念のため、株式投資というのは企業に投資しているということなので、その見返りとして利益の一部を株主へ還元します。

これを配当金と呼んでおり、その配当金と株価の割合を配当金利回りと呼びます。

高配当株はこの配当利回りが大きい銘柄のことを指します。

東証一部上場銘柄の平均配当利回りは約2%なので、3%以上の銘柄であれば高配当株と呼んでも良いかと思います。

曖昧な表現ですが、実際に高配当株の定義は特に決められていないため曖昧になってしまいます。

具体的に、東証一部上場銘柄で配当利回りが6%を超えている名柄は以下となります。

銘柄 株価 配当金 配当利回り
岩井コスモHD(8707) 1,162円 75円 6.45%
日本たばこ産業(2914) 2,503.5円 154円 6.15%
淺沼組(1852) 3,410円 208円 6.10%
あおぞら銀行(8304) 2,577円 156円 6.05%
ソフトバンク(9434) 1,419円 85円 6.00%

6%超で銘柄もあるので、3%以上で探せば数百銘柄はあります。

高配当株の値動き

高配当株というのは、基本的には成熟した産業が多くなる傾向があります。

具体的に言うと、昔で言えばNTTや東京電力といったインフラ銘柄が高配当株の代名詞で、こういった銘柄はよっぽどのことが無い限り企業が倒れるようなことは無いので、ディフェンシブ銘柄と呼ばれて安定的な値動きをすることで知られています。

ただ、最近では業界の縛りは無くなってきており、ソフトバンク、日本たばこ産業、日産自動車など様々な業界から高配当株が出てきています。

それに伴い、高配当株とディフェンシブ銘柄がイコールという関係も崩れてきています。

高配当株の年度末は配当権利が確定する時期なのでもっとも盛り上がる時期です。

この時期の値動きについて検証しているサイトがあるので、合わせて参考にしてみて下さい。

高配当銘柄の値動き

こちらのサイトの検証でも示している通り、高配当株は銘柄によって、値動きの傾向が変わります。

一方で、高配当株を投資する方は、安定している銘柄を選びたい方が多いと思うので、そういった銘柄選びのコツを後述していきたいと思います。

高配当株の選び方

高配当株のパターンは2つ

まず、高配当株と言っても2つのパターンがあります。

高配当株となる2つのパターン
  • 利益が出ているので配当利回りが高くなっている銘柄
  • 株価が低くなって相対的に配当利回りが高くなっている銘柄

このどちらかをしっかり見極められると、安定した高配当銘柄に投資することができます。

当然、利益が出ているので配当利回りが高くなっている銘柄に投資していくことが重要となります。

しかし、残念ながら日本株は株価が低くなって相対的に配当利回りが高くなっている銘柄の方が圧倒的に多いので気を付けて下さい。

高配当で人気がある銘柄のJTや日産なんかはまさにその典型例で、肝心の利益が伸び悩む中、配当性向を引き上げて利回りを維持することでなんとか株主をつなぎとめるというような対応をしています。

実際に、そんな銘柄に投資しても売買損が配当益を上回ってしまう可能性が高いので、高配当狙いだろうが業績の良い銘柄を買うというのが基本です。

業績の良い銘柄とは

業績の良い銘柄の定義は人それぞれだと思いますが、EPSで見る方法がおすすめです。

EPSとは、1株当たりの利益のことで、日本ではあまり重要視されていませんが、欧米では最も重要視される指標と言っても過言ではありません。

実際に、ロイターなどのニュースで、米国企業の決算関連のニュースを見てみると、EPSが前年比何%上昇なんて記事を見つけることができます。

このEPSで重要視するべきことは、EPSがどれだけ成長しているのかということです。

このEPSが毎年少しずつ伸びかつ高配当ということであれば、かなり優良銘柄だと見れます。

割安な銘柄を買う

次のポイントとしては、先ほどのEPSで株価を割った数値、PER(株価収益率)と呼ばれる指標を使って、株価の割安度を分析することができます。

株価に対する利益額を示す指標で、一般的にはPER20倍以下であれば割安と言われますが、実際には10倍以下の銘柄で探すのがおすすめです。

高配当株で業績が良い銘柄というのは、当然人気があります。

そのため、株価が過熱しやすい傾向がありますが、PERが30倍も40倍もある銘柄というのは、市場からの期待値が高い分、良い意味でも悪い意味でも値動きが荒くなりやすいです。

売買益を狙うのであれば、こういった銘柄を狙っていくのも重要な戦略ですが、高配当株で安定した利益が欲しい方にとっては避けた方が良いです。

なので、PER10倍以下の割安感のある銘柄を買うのがおすすめです。

配当性向をチェックする

配当性向とは、利益額の中から出す配当金の割合を示す数値です。

配当利回りを見ている人は多いのですが、配当性向までチェックしている人は少ないので、こちらも必ずチェックしておきましょう。

企業の未来への投資や研究開発は、今の事業の利益から捻出されます。

当然、配当が多い企業はそれだけ投資できる金額が減ってしまうことになるわけです。

なので、配当性向が高すぎるのも長期投資という観点から見れば必ずしも良いことではありません。

例えば、JTの配当性向は70%超えなわけですが、これは高配当で良い銘柄ということではなく、将来の成長を犠牲にして高配当を維持しているとみるのが正しい見方と言えます。

多少利回りが低くなっても配当性向30%の会社の方が成長していく可能性が高いわけです。

配当性向だけでは企業の成長を語ることはできませんが、他の指標と合わせてチェックしておくと良いと思います。

実は米国株の方がおすすめ

実際に探してみると分かりますが、日本株で上述したような魅力的な銘柄を探すのは結構難しいので、思い切ってグローバルに視野を広げてみるのも面白いかもしれません。

米国株にはそういった魅力的な銘柄が存在しており、具体的に言うと、日本でも有名なジョンソンエンドジョンソンやスリーエムなんかは、非常に成長性が高く、かつ高配当な銘柄だと言われます。

米国株の魅力は、米国自体がまだまだ経済成長している国だし、またグローバル言語である英語がベースの会社なので、グローバル展開が非常にスムーズで、成長シロを多く残しているなどが挙げられます。

いずれにせよ、日本企業よりも成長していることは間違いなく選択肢の一つだと思います。