米国株投資のやり方、手数料、税金|高配当おすすめ銘柄

米国株に興味はあるけど、やり方が良く分からない方も多いと思います。

日本市場よりもスケールが大きい米国市場は、何もかもが日本株よりも魅力的です。

ただ、手数料や税金の面で日本株と違う点もあるので、おすすめ銘柄の紹介と合わせて説明します。

10秒で分かる本日の概要
  1. 世界最大のマーケットである米国への投資は、日本株よりも高いパフォーマンスを誇ります
  2. 優良な米国株を探す切り口は、高配当か高成長のどちらかの切り口がおすすめ
  3. 連続増配銘柄は高配当、高成長の2つを満たす最強の銘柄

米国株投資のやり方

米国株投資とは

世界最大の取引所であるニューヨーク証券取引所やアップルやグーグルなどの世界的企業が上場するナスダックなどへ投資できる時代がやってきました。

昔は日本にいながら、米国株に投資するなんてことは難しかったのですが、今はグローバル化の時代なので、米国株へ投資できる環境が整ってきています。

アップルやグーグル、アマゾンなどは、いまや世界でもトップクラスの規模になっていますが、フェイスブック、ツイッター、テスラ、ネットフリックス、ウーバー等々、アメリカでは毎年のように巨大企業が生まれています。

米国市場はマーケットの規模や成長性が日本企業と段違いなのです。

下記は、全上場企業の時価総額合計の推移を示したデータです。

取引所 2008年 2018年 成長率
東京証券取引所 約4兆ドル 約5.5兆ドル +37.5%
ニューヨーク証券取引所 約9兆ドル 約23兆ドル +155.5%
ナスダック証券取引所 約2.5兆ドル 約11兆ドル +340.0%

簡単なデータではありますが、規模、成長性ともに米国企業がいかに日本企業に対して優位性をもっているのか分かるデータだと思います。

人口が減少していき経済成長が無い日本に対して、次々と巨大ベンチャーが生まれる文化に加えて、英語という標準言語を持ちグローバル企業を多数輩出するアメリカを比べれば当然の結果と言えます。

ちなみに、我々は母国に対して悲観することはなくて、米国株が儲かるならそっちに投資するというシンプルな考え方を持てば良いだけです。

なぜ米国株は高配当なのか

米国株投資の魅力の一つに、高配当株が挙げられます。

これは、歴史的に米国の投資家が株主としての地位を確立して、インカムゲイン(配当収入)を重視してきたことの賜物です。

配当とは株主の権利であり、本来は配当を増やすことが会社の使命なのですが、日本にそういった文化は根付いていません。

日本では、金融ビッグバンを経て株式投資が一般的になったのは2000年代に入ってからでした。

それまでの日本市場は、銀行を中心とした企業間の株の持ち合いが大半を占めており、株主を軽視した経営がされた結果、企業配当もないがしろにされてきたのです。

現在では、日本でも株主を重視した経営が求められ始めており状況は少しずつ変わってきているものの、まだまだ企業に対してマジョリティを持てるほど個人投資家が増えていないのが現状です。

このような歴史的な背景があるため、米国株は高配当銘柄が多く存在します。

優良銘柄の探し方

様々な切り口がありますが、大きく分けて高配当株を狙うか、高成長株を狙うかの2つがあります。

当然、見るべきポイントが変わってくるので、自分はどちらを狙っていくのか方針を決めて下さい。

米国株は高配当、高成長率どちらも日本株よりも魅力的です。

高配当株を探すポイント

配当利回りと連続増配年数をチェックして下さい。高配当や連続増配は株価下支えとなり、かつ年々受け取れる配当額が増えていくので、長期投資家にとっては理想的な投資先となります。

連続増配年数の目安としては、2008年のリーマンショックを増配で乗り切っている銘柄、つまり11年以上連続増配が続いているのが最低ラインだと考えます。

高成長株を探すポイント

売上とEPS(1株当たり利益)の成長率をチェックして下さい。目安としては年間30%以上の成長をしている銘柄はかなり有望だと考えられます。さらに、この内訳が四半期ベースでしっかりと成長している銘柄であるほど有望な成長株です。

また、毎年30%の成長を記録している必要はありませんが、数年間にわたり売上、EPSが成長していることも合わせて確認してみて下さい。

高配当株と高成長株をわけて説明しましたが、可能であれば高配当株と高成長株のポイントをどちらも満たしているような銘柄を狙うのが理想です。

高配当おすすめ銘柄

おすすめ銘柄は連続増配銘柄

配当が増え続けている連続増配銘柄をピックアップしていきます。

何十年と増配している時点で、事業が上手くいっていることは間違いないのですが、その中でグローバルで安定した収益、日本人でも知っている絶対的なブランド力を誇る銘柄をピックアップしていきます。

スリーエム(MMM)

連続増配年数:60年 配当利回り:3.28%

コカ・コーラ(KO)

連続増配年数:56年 配当利回り:3.32%

ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)

連続増配年数:56年 配当利回り:2.73%

高配当とか言っていた割に少ないなと思った方は申し訳ないです。

少し言い訳すると、連続増配銘柄は増配していくと同時に株価も上がりやすいです。

株価が上がると配当利回りは低くなってしまいます。

ただ、長期的に見れば、配当もたくさんもらえて、株価上昇でキャピタルゲインも取れるので、非常に魅力的な投資対象だと思います。

とにかく高配当に拘るならBDC銘柄

BDC銘柄とは、Business Development Companyと呼ばれており、利益の90%を配当することで法人税が免除となる税制が特徴です。

事業内容を簡単に言うと、お金が借りられない中小企業に融資してあげるのが仕事です。

アメリカとしては地元に根付く中小企業を支援して地域活性化を図ることを目的としているので、税制が優遇されているというわけです。

そんなわけで、高配当株の中でも飛び抜けて高利回りを誇るのBCD銘柄をピックアップしていきます。

エイリス・キャピタル(ARCC)

配当利回り:8.89% 時価総額:75億ドル(BDC銘柄1位)

FS KKR キャピタル(FSK)

配当利回り:12.01% 時価総額:32億ドル(BDC銘柄2位)

プロスペクト・キャピタル(PSEC)

配当利回り:10.67% 時価総額:25億ドル(BDC銘柄3位)

中小企業に投資してリスクが高い事業体なので、とにかく規模が大きい(時価総額が大きい)銘柄に投資しておくのがコツと言えます。

規模が小さいと、不況で中小企業の貸倒れが増えると簡単に破たんしてしまうこともありえます。

BDC銘柄に興味がある方は、エイリス・キャピタル(ARCC)、FS KKR キャピタル(FSK)、プロスペクト・キャピタル(PSEC)の3社への分散投資がおすすめです。

米国株投資の注意点、手数料、税金

為替変動リスク

米国株なので、円をUSドルに換金して投資することになります。

なので、株なので価格変動リスクがあるのは当たり前ですが、為替変動リスクも発生します。

例えば、A社の株価が50ドルの時に、1ドル=100円で50万円を5,000ドルに換金してA社の株を100株買ったとします。

その後、A社の株価が60ドルに値上がりしたので利益確定したとして、このときの為替レートが1ドル=80円だったとします。

こうなると、売買益1,000ドル出ているにも関わらず、日本円に戻すと60ドル×100株×80円/ドル=48万円しか戻ってこないので、50万-48万=2万円の損失となります。

このように、ドルベースで売買益が出たとしても、為替差損が出てトータルで損をしてしまう可能性があります。

損をすると言うと極端ですが、利益が目減りする可能性は十分にあります。

そういった意味では、米国株は非常に魅力的な投資先ですが、自分のポートフォリオの全てを米国株にしてしまうのはちょっとリスクが高いかもしれません。

配当にかかる税金の二重課税

多くの方が、特定口座の源泉徴収ありを選択されていると思います。

これは、証券会社が勝手に税金の支払いとかやっておいてくれる便利なサービスなのですが、実は米国株の配当金課税については、普通にやると米国で10%税金が徴収されて、その残った分からさらに日本で20.315%の税金が徴収されます。

もちろん、日本株の配当だったら、20.315%の税金だけで済みます。

これは米国株配当の二重課税と呼ばれており、米国株投資のデメリットとして紹介されることがたびたびあります。

しかし、この問題については特に心配ありません。

っていうのも、実は、米国の税金10%は確定申告すればきちんと戻ってくる仕組みになっています。これを外国税額控除と言います。

小難しい用語ばかり並べてしまって申し訳ありませんが、要はきちんと確定申告すれば税金は二重課税にならないので、心配がないということです。

米国株の税金に関わるデメリットは、二重課税ではなく確定申告に手間がかかるということです。

米国株は手数料が高い|手数料比較

米国株投資は、日本株への投資に比べて手数料が高いと言われています。

海外とのやり取りで証券会社の手続きごとが増えるので、当たり前なのですが、実際にどれぐらい違うものなのか見ていきます。

なお、下記の手数料はマネックス証券の米国株と国内現物株で比較しています。

また、為替レートは1ドル=110円で計算しています。

10万円
(909ドル)
投資した場合
20万円
(1,818ドル)
投資した場合
30万円
(2,727ドル)
投資した場合
50万円
(4,545ドル)
投資した場合
100万円
(9,091ドル)
投資した場合
220万円
(2万ドル)
投資した場合
米国株 4.09ドル
(450円)
8.18ドル
(900円)
12.27ドル
(1,350円)
20ドル
(2,200円)
20ドル
(2,200円)
20ドル
(2,200円)
日本株(現物) 100円 180円 250円 450円 1,000円 2,200円

投資金額が低いとかなり手数料が高い印象を受けますが、投資金額が上がってくると現物株とあまり変わらない金額になってきます。

ちなみに、220万円以上になると、米国株の手数料の方が安くなります。

これは、米国株には手数料上限が設定してあり20ドル(2,200円)以上かからないからです。

ちなみに、マネックス証券など大手各社が、19年7月に最低手数料5ドルを撤廃したことで、少額投資が不利になる現象は緩和されましたが、依然としてコツコツ積み立てると手数料的には損な状況です。

いずれにしても、手数料の面ではキャピタルゲイン狙いの短期投資には米国株投資は向いてないです。

たまに、各証券会社で手数料値下げキャンペーンをやったりするので、そういう時を狙ってみるのも手かもしれませんね。

証券会社スペック比較

せっかく手数料の話をしたので、ついでに証券会社のスペックも比較しておきます。

米国株投資は大手3社(マネックス証券SBI証券楽天証券)が断トツのシェアを占めているので、その3社の中から好きな証券会社を選べば良いと思います。

スペック マネックス証券 SBI証券 楽天証券
取扱い銘柄数
(ADR,ETF含む)
約3,422銘柄 約2,243銘柄 約1,840銘柄
手数料 投資金額の0.45%
上限20ドル
投資金額の0.45%
上限20ドル
投資金額の0.45%
上限20ドル
為替手数料 片道25銭 片道25銭 片道25銭
注文方法 指値、成行、逆指値、OCO
トレールストップ、連続
指値、成行 指値、成行
注文可能時間 24時間 23:30~翌6:00 17:15~翌5:00
注文有効期限 最長90日 最長15営業日 最長90日

比較すると、マネックス証券のスペックが頭一つ抜けているので、これから口座開設する方はマネックスがおすすめです。⇒マネックス証券の詳細はこちら

米国株と言っても、我々が考える以上に敷居は低くなっています。

何事も試してみないとその良さは分からないものです。少額でも良いので、まず買ってみて米国株を体験してみて下さい。