お金の原点を知っていますか?

何気なく使っているお金ですが、原始時代にはそんなものはありませんでした。

どのように、いつから始まったのかお金の原点を探ることで、その存在意義や付き合い方を考えていきたいと思います。

10秒で分かる本日の概要
  1. 誰しもにとって共通の価値を持つ基準がお金の概念の始り
  2. お金には、価値保存機能、価値尺度機能、価値交換機能という3つの機能がある
  3. お金を何に交換するか、つまりお金をどれだけ自分の幸せに変換していけるかが大切

お金の原点

お金という概念の始り

当然、昔はお金という概念が無かったわけですが、人間が一人で暮らしていくことができなかったのは今と同じでした。

山の近くに住んでいる人は、山菜を取ったり、狩りをしたりしていたし、海の近くに住んでいる人は、塩を作ったり、魚を取ったりしていたわけです。

そして、魚と兎を交換したり、山菜と塩を交換したりなど物々交換してモノを手に入れていました。

しかし、ある時人々は、物々交換というのは相手が自分の欲しいものを持っていて、自分も相手が欲しいものを持っていないと成り立たない非常に効率が悪いものだということに気付いてしまいます。

ここから、誰しもにとって共通の価値を持つ基準が必要だと考えるようになります。

この「誰しもにとって共通の価値を持つ基準」がお金の概念の始りだと言われており、最初は綺麗な貝殻や石などをお金として使っていました。

その後、文明の発達に合わせて、偽造しにくい貨幣が生まれたわけです。

貨幣の誕生

上述した通り、当初は貨幣として綺麗な貝殻や石などを使っていましたが、壊れやすかったり腐食したしやすいという問題点がありました。

そして、金、銀、銅などの金属を使った我々に身近な金属貨幣というものが生まれます。

最初の金属貨幣は紀元前4300年頃までさかのぼると言われています。

その後、様々な文明や国家で金属貨幣が作られるようになります。

紙幣の誕生

世界最古の紙幣は、中国の王朝の一つで北宋が使っていた交子と呼ばれる政府発行の預かり手形だと言われています。

当時は、銅銭が主流でしたが、銅の産出が不足しており、代用品として鉄銭も使われていました。

しかし、重くてさびやすく価値が低い鉄では貨幣として機能せず、政府お墨付きの交子が広く一般にも流通していたようです。

最終的には、交子は北宋政府の軍事費ねん出を狙って発行量を大幅に増やしてしまったために、ハイパーインフレを起こし破たんしてしまいましたが、今の信用を担保としている貨幣と近い概念だったことから非常に先進的でした。

その後、現在の紙幣のルーツとなるのが中世ヨーロッパで生まれた銀行が発行する紙幣です。

これをやり取りすることで、自分の銀行口座に入っているお金を相手に支払うことができ、今でいう小切手のような役割を持った紙幣となりました。

金本位制度の誕生

上述した紙幣では、特定地域で取引される貨幣としては代用できますが、大航海時代が始まりグローバル化が進みつつあった世界で共通した信用を得られるのは金や銀などの金属しかありませんでした。

そこで、当時世界最大の経済大国だったイギリスが金を担保とした紙幣を発行します。

これを金本位制と呼びます。その他にも銀を担保とした銀本位制などもあります。

いずれにせよ、金や銀を担保に信用を得た紙幣を流通させるという点でグローバルで通用する通貨の誕生した瞬間だったと言えます。

金本位制度の廃止

金本位制度は第1次世界大戦や第2次世界大戦でその危うさを露呈した結果、1944年にブレトンウッズ体制と呼ばれる金本位制度のアメリカを基軸とした通貨体制が構築されることになります。

世界の基軸通貨はUSドルなので、実質世界が金本位制度になっているのと同じ状況でした。

しかし、1971年に突如アメリカが金本位制度廃止を宣言したことにより(ニクソンショック)により金本位制度は終焉を迎えます。

金という明確な担保を失った紙幣ですが、国家の信用を得ることで現在の紙幣という概念が出来上がっています。

なので、近年のユーロ危機のように経済が弱まってくると貨幣の価値も下がってしまうという現象が起きるようになっています。

仮想通貨の誕生

仮想通貨については、最近の話なので詳しい話は必要ないかもしれませんが、この流れで少し説明していきます。

詳しい話は下記でも書いているので、合わせてご覧下さい。

仮想通貨がすごいところは、現在の貨幣の唯一の生命線であった国家の信用というものが無くなったという点です。

仮想通貨が市民権を得るかは分かりませんが、貨幣がデジタル化するという点においては遅かれ早かれなっていたのは間違いないところです。

お金の存在意義とは

人類最大の発明とも言われる

お金の歴史をみてきましたが、言うまでもなくお金は我々の生活に密接にかかわっています。

お金という概念が無ければ、我々は物々交換するしかなく、それは非常に効率が悪いわけです。

そのため、お金は人類最大の発明なんて言われたりもしますが、あながち大げさではないと思います。

一方で、お金というのはあくまでも価値判断基準であって、そのものには価値はないです。

現在のお金というのは国家の信用によって成り立っているものであって、それ自体に価値があるものと錯覚させられているだけに過ぎません。

お金の3つの機能

お金には、以下の3つの機能があります。

  1. 価値保存機能
  2. 価値尺度機能
  3. 価値交換機能

一つずつ見ていきますが、①価値保存機能というのが我々投資家にとっては一番大事な機能です。

お金という腐らない単一の価値を持つものができたおかげで、富を蓄積できました。

物々交換の時代では、魚を取ってもすぐに交換するか、食べるかしないと腐ってしまいます。

つまり、蓄積していくことができないわけです。

それに対して、お金があることで富を作ることができるようになりました。

言い換えると、お金ができるまでは貧富の差など起こりえなかったわけです。

次に、②価値尺度機能ですが、これはお金という万人に統一された尺度を持つことで価値を定義できるようにしたというものです。

牛1頭が、山菜300本、りんご100個、兎4頭、ウナギ5匹等の様々な価値基準ではいったい牛1頭の価値がどれぐらいなのか分からないわけです。

お金であれば牛1頭は10万円と定義すれば、誰にとっても10万円という値段になるわけです。

最後に、③価値交換機能は、価値尺度機能の延長線上にある話ですが、牛1頭を10万円と定義すれば、誰でも10万円と牛を交換することができるというものです。

物々交換の時代では、牛1頭が兎4頭となっていれば、兎を持っていない人は牛を手に入れることができなかったわけです。

これでは、非常に不便なので誰しもが同じ価値を持つモノ、すなわちお金が力を発揮します。

お金との付き合い方

色々見てきましたが、お金というのは画期的なモノであるものの、それ自体に価値があるわけではなく、人々が価値があると信じることで価値を生んでいるものだということです。

そんなお金の付き合い方というのは非常に難しくて、振り回されてはいけませんが、だからと言ってないがしろにできるようなものではありません。

お金との付き合い方で、重要なことはお金を何に交換するか、つまりお金をどれだけ自分の幸せに変換していけるかだと考えます。

いらないモノを買うのは良くありませんが、お金は使ってこそ意味があるということです。

そして、余ったお金は未来の自分のために貯蓄することも重要です。

これも結局いつか使うときのために貯めておくということです。

極端な話で、死んだときに1億円持っていても仕方がないわけです。

もちろん、他人のために使うお金も回りまわって自分の幸せに跳ね返ってくるので、やはりお金をどれだけ自分の幸せに変換していけるか、たくさん幸せに変換できるものを買うのが、上手なお金の使い方なんだと思います。

現時点で、お金を使いたいものがないという方は、未来のために貯蓄しておきましょう。