投資におけるリスクの種類|リスクを抑えた投資手法

「投資にはリスクが付き物」というのは、当たり前だし使い古された言葉ですが、それでも我々投資家はきちんとリスクを理解しているかは怪しいところです。

リスクと言ってもリスクには種類があります。

今一度、リスクを抑える投資手法について考えていきます。

10秒で分かる本日の概要
  1. 世の中にリスクが無いものというのは存在しない
  2. でも、そのリスクを低減する手法というのは、世の中に存在している
  3. リスクを低減する一番のコツは資金管理を徹底すること

投資におけるリスクの種類

リスクの無い投資は存在しない

当たり前の話ですが、リスクが無い投資は存在しません。

これは、銀行預金にすら存在するリスクです。

銀行預金であれば、1000万円までは元本保証されています。

一見すると、リスクが無いように見えますが、インフレリスクという恐るべきリスクがあります。(詳しい解説は後述します)

当ブログで紹介している手法には、極めてリスクが低いものも多いですが、あくまでも低いだけであって、多少のリスクは存在しています。

唯一、リスクが無いのはポイント投資ぐらいでしょうか。

ただ、ポイント投資は金額が大きくないので、資産形成上はおまけみたいなものなので、真剣に資産形成していこうと考えると、リスクが無い投資というのは存在しないわけです。

価格変動リスク

価格変動リスクとは、価格というのは上がるか下がるか分からないというリスクです。

モノの価格というのは需給によって成り立っているので、需要が減れば価格は下がっていき、需要が増えれば価格は上がっていきます。

株でも為替でも同じことで、日々のニュースや思惑などで日々価格変動しています。

なので、投資におけるリスク言えば、真っ先に出てくるのがこの価格変動リスクと言っても過言ではないかもしれません。

逆に、この価格変動リスクがあるから、トレードで利益が出る可能性もあるわけなので、リスク=ダメなのものという考え方も間違いです。

リスクというのは常に、儲かる可能性と損する可能性があることを理解しておいて下さい。

為替リスク

先ほどの価格変動リスクに近いものですが、為替リスクは為替に限った価格変動リスクです。

米国債や中国株など海外の資産に投資する場合、通常は現地通貨で投資していることになります。

投資信託を介してやっていて自分たちは円で決済しているとしても、結局その投資信託が投資するときには円を現地通貨に変えて投資しているわけです。

当然、最終的には自国通貨に戻さないといけないのですが、為替は常に変動しているので、投資した時点よりも為替が悪くなっていたり、良くなっていたりします。

例えば、1ドル=100円の時に米国株を10万円分(1,000ドル)買ったとます。

しばらくして1,100ドルで売り抜けると100ドルの利益が出るわけですが、これを円に戻そうとした時レートが1ドル=90円になっていたとしたら、99,000円しか手元に残りません。

つまり、為替換算前は100ドルの利益だったのに、円に換算すると1,000円の損失になるわけです。

こういうことが起こるので、価格変動リスクの中でも為替リスクだけは抜き出して、特に考慮に入れておくべきリスクとしておく必要があります。

流動性リスク

流動性リスクとは、売買したいタイミングで注文を執行できないリスクです。

例えば、企業が何か不祥事を起こした場合、その企業の株を持っている投資家はみんなが売りたいと思うわけです。逆にそのニュースを見て買おうと思う人はいないです。

つまり、売買が成立しなくなってしまい、相当な安値になるまで売買が成立しなくなります。

株で言うとストップ安と言われる現象で、頻繁に起こることでもあります。

特に、そのまま上場廃止になってしまうようなケースだと、出来高は一気に減ってしまいまともな売買はできなくなってしまいます。

また、不人気の株やマイナー通貨でもそうですが、もともと人気の無いものだと1日の取引が数回しか行われないケースがあります。

この場合でも、自分が売買したいタイミングで注文が通らないので、買いたい価格、売りたい価格での売買は難しくなります。

流動性リスクは、出来高が大きいものを扱っていれば気にする必要のないリスクですが、参加者が少なそうな投資に取り組む際は気にした方が良いです。

インフレリスク

インフレリスクとは、通貨の価値が下がりモノの価値が上がってしまうリスクのことです。

投資に限らず広く一般的に知られたリスクではありますが、投資について言えば円そのものの価値が下がってしまうリスクと言えます。

為替リスクで説明した内容と似たような話で、トレードで利益を出したとしても、インフレして通貨価値が下がった結果、トータルでは損をする可能性があるということです。

違いは為替リスクだと売買せずに自国通貨をもっていれば得も損もありませんが、インフレリスクは自国通貨の価値が下がってしまう現象なので、何もしなくても影響を受けることになります。

例えば、10万円を投資して11万円まで増やせたとして、インフレした結果通貨価値が1割下がってしまったとすると今の11万円は昔の99,000円の価値しかなくなってしまうので、損してしまいます。

ここまでは為替リスクの話と似ているのですが、実は何もしなかった場合でも今の10万円は昔の9万円の価値しかなくなってしまうわけです。

つまり何もしなかった時よりかはマシな状況になっています。

つまり、インフレリスクを回避する方法は投資をすることになります。

現在の日本はデフレ国家なので、あまり気になりませんが、もしインフレ時代が到来したときにはこの知識は役に立つと思います。

信用リスク

信用リスクとは、倒産リスクやデフォルトリスク等とも呼ばれ、その投資対象が無くなってしまうリスクのことです。

文字通りゼロになってしまうわけなので、最も恐ろしいリスクではありますが、一方でめったに起きることのないリスクでもあります。

日本で信用リスクが注目されるようになったのは、バブル崩壊により信用評価を怠ってどんどんお金を貸していた銀行が次々と倒産してしまったため、金融機関が信用評価の仕組みを構築したのがきっかけと言われています。

投資の本質は変わらないので、個人投資家であっても投資先の信用リスクはしっかり考慮して投資することが重要です。

信用リスクを気にする必要があるのは株式投資ですが、自己資本比率やDEレシオなどの財務分析やフリーキャッシュフローを押さえておけば、過度に心配する必要はないです。

リスクを抑えた投資手法

重要なことは投資手法よりも資金管理

様々なリスクをみてきましたが、これらリスクに対する最も重要な対策は資金管理です。

投資手法の話をしていく前に、資金管理の重要性について書いていきます。

資金管理とは、その投資に対する全体の資金量や損失許容額などをしっかり定量化していくことです。細かい対策もありますが、資金管理ができていることが前提です。

例えば、先ほどの信用リスクの話で、1銘柄に100万円投資するよりも、10銘柄に10万円投資、5銘柄に10万円、残り50万円を現金で持っておいた方がリスクが低いというのは感覚的に分かると思います。

この資金管理の話を念頭に置いて、投資手法の話も見て戴けると良いかと思います。

積立投資

積立投資とは、あらかじめ決めた頻度と金額で、コツコツと投資していく方法です。

例えば、毎月3万円ずつ投資していくみたいな感じです。

今回みてきたリスクというのはいつ起こるか分からないという時期的リスクがあるので、時期を分散させることができる積立投資で、リスクをある程度低減することが可能です

では、一体何に積立投資すれば良いのかという話ですが、私は米国株をおすすめします。

米国株はおおむね右肩上がりで推移しており、積立投資するならば最適に投資対象と言えます。

また、FTSE100に投資して、配当生活を目指してみるというのも良いかもしれません。

FTSE100というのはイギリスの株価指数のことで、CFD取引というサービスを使えば、日本にいながらイギリスの株価指数へ投資することができます。詳しくは下記をご覧下さい。

アービトラージ

アービトラージとは、無リスクで市場のゆがみから利ザヤを抜く投資手法です。

この投資の良いところは、今日は話したリスクの中でも大きな割合を占める価格変動リスクや為替リスクといったリスクをほぼゼロにできるところです。

とは言え、アービトラージってどうやるんだよって感じだと思います。そんな方へ私はスワップのサヤ取りをおすすめしています。

この方法ならば両建てして価格変動リスクは無くなります。

世の中には、たくさんの投資法があるので、自分と相性が良い投資に取り組んでみれば良いと思います。

分散投資

最後に分散投資の話をしていきます。ここは、上述した資金管理の話と重複してしまうところですが、有名な相場格言に、「卵は一つのカゴに盛るな」というものがあります。

まさにそういうことで、上述したような投資方法はリスクを低減できますが万能ではありません。

なので、様々な投資を手掛けておくということが重要になります。

下記は様々な投資手法について紹介しているので、良かったらご覧下さい。

もちろん、株式投資などで同じ手法でも違う投資対象に投資するということでもリスクヘッジは可能ですが、手法違うものをいくつか取り入れる方がよりヘッジとしては機能します。