ポーランドズロチとユーロの相関でサヤ取り|注意点や利回り

FXスワップポイントのサヤ取りの中でも少し毛色の異なる、ポーランドズロチとユーロの相関を利用したサヤ取りについて説明してきます。

レバレッジ次第では、利回り10%超えも狙える手法なので、資産運用手法の一つとして知っておいても損はありません。

メリットだけでなく注意点も説明しているので、ぜひご覧下さい。

10秒で分かる本日の概要
  1. ポーランドズロチ/円とユーロ/円の価格変動には相関性がある
  2. この相関性を利用したサヤ取りで、スワップ益と売買益を両方狙える。スワップ益だけでも10%超の利回り
  3. 注意点として、異業者間アービトラージのような同一通貨の両建てではないので、価格変動リスクが伴う

ポーランドズロチとユーロの相関を利用したサヤ取り

スワップポイントのサヤ取りとは

スワップポイントのサヤ取りとは、各通貨の金利差を調整するために設定されているスワップポイントの差額を利用した手法です。

このスワップポイントは業者によって任意で決めることができるので、業者間によってスワップポイントが異なってきます。

例えば、長期投資家からみればスワップが沢山もらえるところで取引したいと考えるので、そういった顧客を集めるために、他社を出し抜いて高いスワップを提供する業者も出てきます。

この差額を狙っていくわけです。

例えば、ドル円1万通貨あたりA業者はスワップポイントを80円、B業者は60円とします。

買いと売りのスワップポイントは異なることもありますが、今回は同じであるとします。

この場合、A業者でロングして、B業者でショートすれば、スワップは80円受け取りと60円支払うが発生するので、毎日20円のスワップ差が儲けとなります。

通常のスワップポイントのサヤ取りは、同じ通貨で行いますが、今回はポーランドズロチ/円とユーロ/円が非常に相関性が高いことを利用してサヤ取りを行います。

相関性が高いということは同じような値動きになるということなので、ズロチ買いとユーロ売りは、同一通貨の両建てのように価格変動リスクをかなり抑えることができます。

詳しくは後述しますが、同一通貨と違いリスクを完全にゼロにはできません。

本家のスワップポイントのサヤ取りを知りたい方はこちらをご覧下さい。

ポーランドズロチ/円とユーロ/円の相関性

ポーランドズロチ/円とユーロ/円の相関性が高いと言っても、実際にどれほどでしょうか。

まずは、下図をご覧下さい。上がポーランドズロチ円で、下がユーロ円のチャートになります。

00年代初頭の若干の乖離が見られるものの最近の値動きはほぼ同じようになっています。

このように、ユーロとズロチは相関性が高いため、両建てすれば価格変動リスクを抑えることができるという点がこの手法のキモになります。

この手法では、ポーランドズロチ/円を買い、ユーロ/円を売りとしますが、これはユーロ/ポーランドズロチの売りをしているのと同じことになります。

というわけで、そちらのユーロ/ポーランドズロチのチャートも確認しておきます。

やはり、以前は3~5ズロチと少し価格変動がありましたが、近年は4~4.5ズロチの非常に狭いレンジで推移していることが分かります。

運用利回り

とは言え、実際にどれぐらい儲かるのかが一番重要だと思うので、そこらへんを明確にしていきます。

後述しますが、業者は最も資金効率が高いFXプライム by GMOを使い、100万円を運用した場合の利回りを計算していきます。

ユーロ=121.96円、ズロチ=28.66円前提となります。

レバレッジ(維持率) ズロチ単位 ユーロ単位 1日スワップ 年間利回り
約1倍(2,500%) 17,000通貨 4,000通貨 25.5円 0.93%
約2倍(1,250%) 34,000通貨 8,000通貨 51円 1.86%
約3倍(833%) 51,000通貨 12,000通貨 76.5円 2.79%
約5倍(500%) 85,000通貨 20,000通貨 127.5円 4.65%
約8倍(313%) 140,000通貨 33,000通貨 210円 7.67%
約10倍(250%) 174,000通貨 41,000通貨 261円 9.53%
約11倍(227%) 191,000通貨 45,000通貨 286.5円 10.46%
約15%(167%) 260,000通貨 61,000通貨 390円 14.24%
約20倍(125%) 349,000通貨 82,000通貨 523.5円 19.11%

レバレッジ11倍にすれば、利回り10%超を狙った運用が可能です。

ただし、ユーロ/ポーランドズロチで4.7ぐらいまでしか耐えられないので、維持率が下がってきたら証拠金を注ぎ足せるようにある程度余力を持っとく必要はあります。

レバレッジと耐えうる値幅の話は、詳しく後述していきます。

ここでは、どう値動きするかは分からないので、当然レバレッジを上げればリスクが上がることだけは頭の片隅に置いといて下さい。

ポーランドズロチとユーロのサヤ取りの注意点

異業者間アービトラージとの違い

異業者間アービトラージ、いわゆるスワップポイントのサヤ取りとは異なり、買いと売りで通貨が異なるという点に違いがあります。

あくまでもズロチとユーロは相関性が高いだけで、違う通貨なので相関しない可能性があるので、この手法には価格変動リスクがあります。

相関性については、これからも維持されていくとは限りません。

同じ通貨に売りと買いを入れる異業者間アービトラージとはそもそも構造が違うので注意して下さい。

なので、この手法に投じる資金はあくまでも余剰資金で、資産運用の補完的な役割として全体の10~20%程度に抑えておく方が良いと思います。

実際に、利回りで上述した例を使ってレバレッジ15倍ぐらいにすると、ユーロ/ズロチのレート4.5で強制ロスカットとなります。

過去には4.5を付けていることは何度かあります。

価格変動リスクとレバレッジ

レバレッジと価格変動リスクについて細かく見ていきます。

運用利回りで説明した例(ユーロ=121.96円、ズロチ=28.66円、つまりユーロ=4.26ズロチを前提)を使って、レバレッジごとの耐えうる価格変動幅を以下表に示します。

レバレッジ(維持率) 維持率100%ライン 耐えうる変動幅 (参考)維持率80%ライン
約1倍(2,500%) 12.42 8.16 12.49
約2倍(1,250%) 8.17 3.91 8.24
約3倍(833%) 6.75 2.49 6.82
約5倍(500%) 5.61 1.35 5.68
約8倍(313%) 4.98 0.72 5.05
約10倍(250%) 4.76 0.5 4.83
約11倍(227%) 4.69 0.43 4.76
約15%(167%) 4.48 0.22 4.55
約20倍(125%) 4.34 0.08 4.41

また、リマインドですが、過去のユーロ/ズロチの変動は以下となります。

過去には、4.8超を記録したこともありますが、ここ7~8年ほどの最大値は4.5となっています。

このことから、攻めるならばレバレッジ15倍ぐらいまではいけそうです。

通常運転ならば、レバレッジは10~11倍程度に留めておき、少し安全を見るならばレバレッジは8倍ぐらいでいくのが良いと思います。

スワップポイント変動のリスク

最後に注意点としては、スワップポイント自体はFX業者が自由に変更することができます。

場合によっては逆ザヤになってしまう可能性もあるので、こまめなチェックが必要です。

スワップポイントが逆ザヤになったところで、すぐに大きな損失を被るわけではありませんので、過剰に気にする必要はないですが、そこに依存している手法ではあります。

特に、日本、欧州、ポーランドの政策金利が変更されたというニュースがあれば、スワップポイントに変動が生じる可能性が高いので、注意しておいて下さい。

ポーランドズロチとユーロのサヤ取りの始め方

売買タイミング

売買タイミングについては、少しずつ積み立てていく手法であれば、そこまでシビアになる必要はないと考えます。

これは早くポジションを持ちスワップを積み重ねていけば多少の売買損益は吸収できるからです。

一方で、一気に大きなポジションを持とうと考えている場合は売買タイミングは少し慎重に考えた方が良いと思います。

結論としては、過去の値動きを踏まえるとユーロ/ズロチで4.3~4.4ぐらいのレンジでポジションを持てれば良いと考えます。

ちなみに、おすすめは少額で積み立てていく方が良いです。

価格変動は読むのは難しいし、特にユーロ/ズロチなんてどんな動きするのか分からないので、ポジション持って不利な方向に動いたら積み増して薄める感じでやる方が、簡単だしリスクも低くやれます。

資金管理の重要性

色々なことを書きましたが、この手法は値動きが一過性では済まない可能性があります。

ズロチとユーロの相関性は、誰も保証してくれているものではないということです。

なので、いったん耐えれば、すぐに値が戻るというものでもないので、万が一の時に証拠金を補充できるだけの余剰資金はある程度準備しておいて下さい。

無理にポジションを持っても良いことは無いので、ロットは小さくして資金量を分散した投資を心がけると良いと思います。

FX業者選び

この手法は、あくまでもスワップポイントのサヤ取りがメインなので、業者選びのポイントはスワップポイントが高いことが最重要になります。

実際に取引する際は、ユーロ1枚につき、ズロチ4枚程度の割合で保有することになるので、スワップの評価はズロチのスワップ×4-ユーロのスワップで見ています。

また、実質的な手数料となるスプレッドの大きさやロスカット水準も注意した方が良いです。

念のため補足ですが、ロスカットはどこの業者も100%以下で放置すると、その翌日に強制ロスカットされますが、ここでは問答無用ですぐに強制ロスカットされてしまう水準のことを言っています。

さっそく、比較していきます。

業者 買いスワップ スプレッド 強制ロスカット水準
FXプライム by GMO ズロチ買い:+15円
ユーロ売り:0円
合計:15円×4+0円=+60円
ズロチ:5.9銭
ユーロ:0.9銭
維持率80%以下
IG証券 ズロチ買い:+11円
ユーロ売り:-4円
合計:11円×4-4円=+40円
ズロチ:変動制
ユーロ:0.5銭
維持率75%以下
くりっく365 ズロチ買い:+9円
ユーロ売り:+14円
合計:9円×4+14円=+50円
ズロチ:変動制
ユーロ:0.5銭
維持率50%以下
サクソバンク ズロチ買い:+5.5円
ユーロ売り:-18円
合計:5.5円×4-18円=+4円
ズロチ:変動制
ユーロ:0.8銭
維持率75%以下
ヒロセ通商 ズロチ買い:0円
ユーロ売り:-15円
合計:0円×4-15円=-15円
ズロチ:5.5銭
ユーロ:0.5銭
維持率100%以下

ユーロはどこの業者も扱っていますが、ポーランドズロチはマイナー通貨なので、そもそも取り扱っている業者が少ないです。

FXプライム by GMOがおすすめ!

比較してみると明らかですが、FXプライム by GMOがスワップポイントで他の業者より勝っています。次点のくりっく365て比べて、スプレッドやロスカット水準では劣っている面もありますが、スワップポイントの差を考慮するとGMO一択で問題無いです。

ちなみに、GMOグループはFXネオやくりっく365という似たようなFXサービスを運営しているので、そちらと間違えないようにして下さい。
FXプライム by GMOの公式ページはこちら