投資家(トレーダー)の種類には3パターンあります。

それら投資家の違いは、トレード中に機械的なルールで意思決定する領域と自分で裁量を持っている領域をどれだけ持っているかという点です。

皆さんはどれに当てはまっているでしょうか。

それらを見ていきつつ、人間の非合理性やトレードの効率性を追求していった結果、行きつく真の裁量トレーダーとは何なのか考えていきたいと思います。

投資家(トレーダー)の種類には3パターンある

思い付きトレーダー

読んで字のごとく、思い付きでトレードしている投資家たちです。

この層が全投資家の中でも一番数が多いのではないかと思います。

思い付きトレーダーの中でもケースは様々あって、ルールを作ってみるものの毎回破ってしまう方やそもそもルールなんて作らずにその場の勘などに頼ってトレードしている方などがいます。

ただ、共通しているのは、トレードにおいて意思決定の全て(ほとんど)をその時の自分の判断で決めているという特徴があります。

当然、このパターンで儲けている方はいると思いますが、数は多くありません。

自己裁量が大きいトレーダー

次のパターンが自己裁量が大きいトレーダーです。

厳格にどこまでルール化したら、この分類になるのかなんて定義はありませんが、イメージとして資金量のルールとして売買単位や含み損の許容量を決めていたり、特定のシグナルやパラメーターによる売買ルールを明確にしていたりします。

この層は、ルールを持つ重要性については理解している投資家たちで、過去の失敗や反省などからリスクヘッジに余念がない人たちでもあります。

ただ、一方でその瞬間の相場の雰囲気などによって、ルールの中に例外を作ってトレードして自己裁量による部分も大きいのが特徴です。

機械的なトレーダー

最後のパターンは機械的なトレーダーです。

ここまで見て戴ければ、このパターンが完全に裁量をなくし、厳格なルールに基づいて行う投資家のことであることはなんとなく想像がつくと思います。

ここまで機械的になると、システムトレードと何が違うのかという話にもなりそうですが、言ってしまえばシステムトレードと同じ状況となります。

システムトレードとの大きな違いは、より複雑な仕組みを作ることができるという違いです。

また、自分でトレードしているので何が悪かったのか、振り返りがしやすくなり、そのルール自体の改善のスピードが早くなっていきます。

機械的なトレーダーの特徴は、トレードする前のルール作りが最大の仕事で、あとは思考を排除したルーチンです。

こうしたルールに沿ったトレードは心理的なストレスが大きいのでシステムトレードに頼りたくなりますが、自分でルールに基づいて意思決定する意味は大きいです。

真の裁量トレーダーになるためには

人間は非合理な生き物である

我々が思っている以上に、人間は非合理な生き物であることは知っておく必要があります。

含み益、含み損を持っている場面で、意味の分からないトレードをしてしまった経験はないでしょうか。

人間は利益や損失に対する感応度が、数学的な期待値の結果とは異なるという実験データがあります。

具体的には、プロスペクト理論と呼ばれる心理現象ですが、あくまで一例として人間の非合理性を説明しています。

他にも、人間は都合よくものごとを解釈してしまう性質があります。

これを確証バイアスと呼びますが、なんとなく自分が値上がりすると思っていた時に、チャート分析でポジティブな情報ばかり拾ってしまった経験はないでしょうか。

これは誰しもが陥る可能性のある心理現象ですが、後で見返すと何でこんな分かりやすいシグナル見逃していたんだと後悔するわけです。

このように、例を挙げればたくさんありますが、人間は非合理な生き物で、たいていの方の勘は当てになるものではありません。自己裁量が多いことは思っている以上に危険なことなのです。

株やFXの投資は確率論である

全てのギャンブルに言えることですが(株やFXの投資はギャンブルではないと個人的には主張したいところですが笑)、勝っている方は確率論で考えています。

例えば、競馬でもそのレースで勝ちそうな馬の馬券は全部買っておきます。

当然、それだと投入額が多くなってしまうので、その中でも勝ちそうな馬を厳選して期待値を上げていくわけです。

オッズが悪くて期待値が上がらなければ、そのレースでは買わないという選択もあります。

パチンコやカジノでも同じような確率論の考え方が必勝法として紹介されることが多いです。

それが必勝法であるかは疑問ですが、確率を少しでも上げていくという考え方は、株やFXでも同じです。

株やFXの場合、値動きは上か下の2択しかありません。

何も考えずに投資すれば、当たる確率は50%です。

これが、さきほど上述した人間の不合理性によって、40%、30%と当たる確率を下げていきます。

勝っているトレーダーはここを工夫して、自分に有利なポジションしか持たないことで、確率を60%、70%と上げています。

この状態になれば、トレードを続けていき回数を重ねれば確率は収束していくので、勝ちは約束されているようなものです。

真の裁量トレーダーとは

このように考えると真の裁量トレーダーとは、自分の心理を理解してそれを上手くコントロールするための術を身に付けているトレーダーなのではないかと思います。

結局、メンタルの話になってしまいますが、それだけ重要な話と言えます。

勘違いしないでもらいたいのは、上述したルール上で完全にトレードする機械的トレーダーが良いと言っているわけではありません。

ルール作る意味も、自分を客観視できるようにするための手段の一つにすぎません。

重要なことは、相場に対していかに主観を入れずに、客観的に判断できるかということです。

勝っている投資家は、ほとんどの方がそれをできているのではないかと思います。