VIX指数で儲ける方法|VIX指数の仕組みと算出方法

市場心理を表す指数と呼ばれるVIX指数をご存知でしょうか。

18年2月に引き起こした株の大暴落はヘッジファンドの仕掛けによる、この指数の高騰が原因だったと言われており、VIXショックなんて名前が付けられています。

なので、VIX指数を知らないというのはちょっとヤバいかもです。この機会にこの指数の仕組みや算出方法などザックリ理解しておいて下さい。

10秒で分かる本日の概要
  1. VIX指数はS&P500のボラティリティ(値動き)を反映した指数で、基本的にはS&P500の値動きと逆相関
  2. ボラティリティが上昇し続けることはないので、VIX指数が急騰するともとの数値に戻ろうとする特徴がある
  3. この法則を利用してトレードすれば儲かる。やり方はETFは空売りできないので、CFDでやるのがおすすめ

VIX指数の仕組みと見方

VIX指数とは

VIX指数とは、アメリカの株価指数S&P500(ニューヨーク証券取引所に上場している企業の株価を平均化した指数)を対象とするオプションのボラティリティを指数化したものです。

別名、恐怖指数と呼ばれており、相場の悲観度をあらわす指標として知られています。

市場参加者が悲観モードに入るとVIX指数は上昇して、相場が落ち着いてくるとVIX指数は下落するような値動きをします。

通常は10~20の間を推移しますが、過去の相場が混乱したときには、VIX指数も急騰していました。下記は、VIX指数が上昇した主な記録です。

時期 出来事 VIX指数
1997年10月 アジア通貨危機 48.64
2001年9月 アメリカ同時多発テロ 49.35
2003年3月 イラク戦争 34.40
2008年10月 リーマンショック(過去最高値) 89.53
2011年10月 ギリシャ財政危機 46.88
2015年8月 中国経済失速懸念 53.29
2018年2月 VIXショック 50.30

通常は10台で推移する指数が、リーマンショック時は89、つまり8倍近くまで急騰しています。良くも悪くもVIX指数は極端な値動きをする指数です。

VIX指数の算出方法

VIX指数の厳密な計算式は物凄く複雑なので、完全に理解する必要はありません。ただ、何が起こっているのかだけは知っておいて下さい。ここでの話も概要に絞って説明していきます。

まず、VIX指数はS&P500のオプション価格から計算します。

具体的には、過去30日間のオプション価格を加重平均していきます。

オプション価格というのは、値動きが大きくなると高くなり、値動きが小さくなると安くなる特徴を持っているため、オプション価格は実質的にS&P500のボラティリティ(値動き)を計測しているのと同じ効果を得ることができるわけです。

つまり、VIX指数はS&P500のボラティリティ(値動き)を表す指数ということです。

ちなみに、なぜ値動きの大きさでオプション価格が変わるのかという話ですが、オプションとは売買する権利なので行使しないこともできます。

なので、損する方向に動いたら権利を使わなければ損失にならないので、値動きが大きくて儲かるチャンスが増える方が嬉しいので、その価値が増すということです。

S&P500とVIX指数の関係

上述した通り、VIX指数はS&P500をもとに計算されているので、この2つの相関性について説明していきます。値動きを重ねると分かりやすいので、まずは下記をご覧下さい。

リーマンショックを始めとした株価(S&P500)が下落している局面で、VIX指数は高騰しているのが分かると思います。この表から読み取れる通り、VIX指数とS&P500には逆相関の関係があります。

ただし、右肩上がりで最高値を更新しているS&P500に対して、VIX指数が右肩下がりで最低値を更新しているかと言うとそうはなっていないので、完全な逆相関ということではありません。

これは、計算上真逆に動くという設計にはなっていないことが理由です。

計算方法は上述した通りで、あくまでもS&P500のボラティリティを計測しているのであって、値動きに連動するものではない点に注意してください。

結果的に、逆相関するのは相場が荒れてきた局面に限られて、他の場面では必ずしも逆相関になるわけではありません。

VIX指数に投資できるの?

本来のVIX投資の位置付け

実は、VIX指数自体に投資することが可能です。先ほどから見てきたように、VIX指数を買っておけば、万が一株価が暴落したとしても、VIX指数で利益を上げることが可能です。

例えば、雇用統計など大きな指標イベントや選挙や国民投票など結果の分からないイベントに対して、大きな金額を動かすファンドは頻繁に売買するわけにもいかないので、VIX指数のようなヘッジ効果のある金融商品を求めるというわけです。

なので、VIX指数は短期的に株価が急変動することへのヘッジを目的として売買するというのが一般的な位置付けとなっています。

VIX投資は長期保有には向かない

個人がVIX指数を売買しようと考えると、株式を同じ感覚で売買できるETFで買うのが一般的ですが、VIXに連動したETFは長期保有してはいけないというのが鉄則なので、知っておいて下さい。

というのも、ETFは中長期的には時間的価値が減価していく特性を持っています。

詳しくは国際のETF VIX短期先物指数公式ページをどうぞ

公式ページでも長期的な保有には向いていないと書いてあります。

ボラティリティは必ず収束する

単純な話で、S&P500の値動きが激しくなり続けるという状況はありえないと思います。いったん値動きが荒くなったら、時間とともに収束していくものです。

つまり、VIX指数もいったん急騰した指数は時間とともにもとの数値に戻ろうとします。これは上述した、VIX指数のチャートを見ても確認できます。

難しく考える必要はありませんが、VIX指数の値動きの特徴として知っておくと良いです。

後述するVIX投資法でも、この法則を利用して儲ける手法を紹介しています。

VIX投資で儲ける方法

VIX指数連動ETF

上述したように個人がVIXに投資しようと思ったら、ETFが最初の選択肢になると思います。ただ、VIXは長期保有向きではなく、短期的な売買を目的とした金融商品です。

実際に、VIX投資で儲けようと思ったら、指数が急騰したら空売り(ショート)するという戦略しかないと思います。今まで説明してきたように、急騰したVIX指数は必ず元の数値に戻ろうとします。

VIXの急騰にさえ耐えきれれば、高い確率で利益が出せる手法というわけです。

しかし、このVIX指数連動ETFは2018年2月のVIXショックがきっかけで空売り禁止になってしまっています。解除されるかもしませんが、ETFを使わなくても同じことができる投資法があります。

それは、CFD取引と呼ばれる差金決済を使ったサービスです。

CFD取引がおすすめ

CFD取引とは、実際に金融商品を受け渡すことなく売買差額のみをやり取りする取引です。まあ、FXと同じようなものだと思ってもらえれば大丈夫です。

このCFD取引は、業者にはより若干取扱い品目が違いますが、株価指数や金や原油などの先物など様々な金融商品に投資できるのが特徴です。そして、扱っている業者は少ないですが、VIX指数も売買することが可能となっています。

というわけで、VIX指数への投資はCFD取引でやるのがおすすめです。

実際のやり方|投資タイミング

VIX指数は基本的には10~20の間に収まっていることが多いです。つまり20に近くなってきたら、売り始めて、15を下回ったら買い戻すということを繰り返していくと良いです。

絶対的な投資タイミングが無いのが、このVIX指数投資の難しさではありますが、コツとしては1回の投資でポジションを持つ大きさはできるだけ少なくして、値上がりに対して徐々にポジションを増やしていくようにして下さい。株式投資で言うところのナンピンと同じイメージです。

株とは違って、VIX指数はどこかで必ず反転して値が戻ってきます。

しかし、20を超えたからと一気にポジションを持ってしまうと、リーマンショックのような想像以上の値動きに耐え切れないので、絶好の投資タイミングに見えてもポジションは少しずつ増やしていくようにして下さい。

CFD業者選び

現在、VIX指数を取引できる業者はGMOクリック証券とIG証券の2社となっています。

スペック GMOクリック証券 IG証券
スプレッド(手数料) 1単位あたり0.05ドル 1単位あたり0.1ドル
最大レバレッジ 5倍 10倍
ロスカット 個別設定可能 証拠金維持率100%
価格調整額 あり なし
ポジション決済時のドル円為替手数料 手数料なし 0.3%発生
最大保有期間 規定なし 2カ月

手数料や様々な面でスペック比較をすると、GMOクリック証券【CFD】が勝っています。

唯一レバレッジでは負けていますが、そもそもVIX指数への投資はレバレッジを掛けすぎず、低レバレッジで運用していくことが基本になるので、あまり気にする必要はありません。

GMOクリック証券

GMOクリック証券は、VIX指数だけに限らずCFD取引においては国内断トツの取引量を誇ります。取扱い商品や手数料(スプレッド)など様々な観点でトップクラスのスペックなので、CFD取引をやるならば、口座を持っておいた方が良いと思います。